TOPページ御影湯 > おちまさと
 三回目ゲスト おちまさとさん(MASATO OCHI)
名前 おちまさと(越智真人) さん
1965年12月23日、東京都生まれ 放送作家・脚本家

『ガチンコ!』『学校へ行こう!』『進ぬ!電波少年』 『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』 『「ぷっ」すま』『天声慎吾』『ロンブー龍』 『一億人の大質問!笑ってコラえて!』 『特命リサーチ20XX』『笑っていいとも!(木曜)』 『三宅裕司のドシロウト』『いろもん2』 『内村プロデュース』『ガキバラ帝国2000』 『未来ナース伝説』など多数の人気バラエティー番組を企画構成。 『仕立屋工場』では企画・構成・演出・司会を務める。 (以前放送していた『東京恋人』(CX)も企画・構成・演出)

また、脚本家・越智真人として、 『天国に一番近い男』(全11話&SP) 『世にも奇妙な物語』(「ココリコ田中主演『逆男』草なぎ剛主演『銃男』) などを執筆。
オフィシャルHP Tokyo Ochimasato Land
高須 どう? 最近は忙しい? 儲けすぎじゃないの?(笑)
おち いやー、もう、暇でねー。 今夏休み中で、もう4日目ですよ。
高須 うそーぉ??
おち ……うそです(苦笑)。 なんだかずっと、バタバタしてますね。
高須 やっぱり、あの『仕立屋工場』が忙しいの?
おち それも大きいですね〜。収録から編集にまで、ほとんど全部 立ちあってますから、
アレへ割いてる時間は多いですよ。
高須 あっそう、そこまで全部関わってんねやー。
おち プラスで、渋谷パルコで『仕立屋印』ってお店までやってるじゃないですか。
そこまでフォローしてると、またこれが…。
高須 えっ、またこれが、儲かってんねや!?(笑)
おち 儲かってないですよ(苦笑)。
高須 またまたぁ。そんなん言うけど、儲かってるくせにぃ〜。
おち 何すか、さっきからいやらしいなぁ(笑)。
高須 今日はちょっと関西あきんど風にいこうかなと、、、。
おち いや、でも服屋って本当に儲からないんですよ。
俺は趣味で 自分のブランド立ち上げただけで、それは本当に洋服が好きだからであって
利益なんか無いんですってば。お金のかかる趣味、という領域を 出てませんって。
高須 そんなん言うてて、おちくんは侮れんからなぁ〜。
おち もう何なんですかーっ、最初っから〜っ!!(笑)
 
高須 ま、そんな関西あきんど風はさておき。。。
何でああいう深夜番組、『仕立屋工場』をやり出すことになったの?
俺はそれをまず、訊こうと思ってたのよ。
すっごい特殊やなぁ、といろんな面で思ってるんやけど。
おち まず、僕はずっと以前から洋服が大好きじゃないですか。
高須 うんうん。
おち そこが全ての起点ですね。番組よりもずっと前に自分のブランドを起こしたのもそこです。
高須 それは…おちくんの人脈にもともとそういうデザイナーさんとか、
アパレルに詳しい人が居たから、はじめたの?
おち いや、全然いなかったですよ。
高須 あ、自分でいろいろ考えて立ち上げたんや。
おち そうです。自分でいろいろ調べて、最初っから。
高須 それもすごいパワー使ったんちゃう?? ほんまに洋服好きやねんねー…。
おち まぁ好きっていうパワーだけでぼちぼちと店を運営してましてー。
あと、俺はよく服飾の専門学校の学祭とかに行って、
発表されてる生徒の 作品を見たりしてるんですね。
そしたら、そのレベルがもう、本当にすごいんですよ。
デザインにしても縫製にしてもね、そのまま商品になりそうなぐらい。
だけども、この生徒の子等には、これだけのモノが創れるにも関わらず、
それを発表したり売り込んだりできる媒体というか、方法が無くて、
多くが学祭で発表して、それだけで終わっちゃってるわけですよ。
高須 ふんふん。
おち で、そういう作品をいっぱい見てたら何だか切なくなってきちゃって、
これは何とかしないといけないんじゃないかと。
他のクリエイティブな分野だったら、例えばバンドとかダンサーとか
オーディションみたいなのたくさんあるじゃないですか、テレビの中にも。
でも、デザイナーってそういう環境は本当に恵まれてないなぁ、って思ったんです。
そして、今表に出てきてる有名デザイナーの人達にだって、
学生時代が 絶対にあったわけですよね。
ということは、俺が今見ている学生達の中にも将来のものすごい才能が
必ず潜んでるわけじゃないですか、少なからずの可能性として。
日本のセリエAは何かって考えてたら、服飾デザイナーじゃねーか?
って 思ったのもきっかけですね。
高須 うんうん。
おち だから何とかそういう人達にチャンスを与えられるような番組を
創れないかなぁと、ずっと以前から考えてたんです。
で、たまたまフジテレビから深夜番組の企画書を出してくれ、という 話が来たから、
まぁちょうど『東京恋人』も終わるタイミングでしたし、
じゃあ次を考えましょう、ということだったんですよ。
そいで企画書を書いて出したら、そのまま通っちゃった。
高須 へーっ。うまく流れたなぁっ。
おち 他にもいろんな企画書があの時間帯に対して出てたみたいなんですけど、
その選考をくぐり抜けて、番組になったのが『仕立屋工場』なんですよ。
そういう意味で、非常に珍しい成り立ちの番組って言えるかも知れないですねー。
 
高須 おちくんも、そーたにくんと同じ…というか、 『元気が出るTV』の作家塾出身やんか。
おち はい。
高須 俺、そーたにくんとの対談の時にも、散々テリー伊藤さんの凄さを
聴かしてもらったんやけど、おちくんはどう??
作家になりたての頃って、伊藤さんからどんなことを吸収した?
おち んー…そうですねー。
あの頃って、たくさんの作家志望というか、作家になったばかりの
若い連中が伊藤さんの現場とか会議とかに参加してたんですけど、
みんながみんな、それぞれに吸収してる事って色が違うような 気がしますね。
見ていた部分が各々に違うっていうのかなー、 うまく言えないんだけど、
それぞれにポイントが違ってたような気がします。
僕は…伊藤さんの背中を見て”演出論”を多く盗んだと思います。
だから今、『仕立屋工場』や『東京恋人』など自分で演出する事が 出て来て、
ホントに演出家が師匠で良かったと思ってるんですよ。
あと学んだのは”総合演出力”。チーフ作家をやる事が多くなって来て、
それはつまり、総合演出的イニシアチブを握らなければならない場面 が
多くなるってことですから、そういう立場の今、盗んだ総合演出論は
スーパー役にたっています。
細かい話で言えば、伊藤さんが、 「現場がおもしろかったっていうのは最悪だ」
って怒ってるのを聞いた時に、何だかハッとしたのを覚えてます。
高須 あぁ〜、なるほどなぁ…。
おち 現場がおもしろくてどーすんだって言うんですね。
テレビになって視聴者が見るときには、それはフレームの中に映って
編集されたモノを見るわけだから、現場がおもしろくたって 仕方がないんだって。
伊藤さんはロケに行った時も現場なんか見てませんでしたからね。
本番中、ずっとモニターを抱え込んで見てるんですよ。
そこに映ることが、それはもう全てだから。
高須 へぇ〜、徹底してるなぁ〜。 でもそれ、考えたら正論中の正論やもんなぁ〜。
そんな人もいるかと思うと 現場で一人馬鹿笑いしてるダメダメディレクターもいるしねぇ。
おち あと…『元気』のロケでね、国道沿いのラーメン屋さんを取材するって いうから、
俺現場に行かされまして、ついていったんですよ。
そのロケには伊藤さんも来てらして、コーナー担当のディレクターが
「じゃあラーメン屋の横で、お店の外観撮るところからはじめまーす」 つったら、
伊藤さんが「何考えてんだ」って怒り出してね。
高須 ふんふん。
おち 「国道沿いのラーメン屋だぞ。こういうのはな、国道挟んで 向かい側から撮り始めるんだよ」
って言うんです。 で、みんなで向かい側に移動しながら、
俺は何で向かい側なのかが いまいち把握できてなかったんですけど、
実際リポーターが 「あのラーメン屋です。では、行ってみましょうね」って前フリするでしょ。
そしたら、リポーターにそのまま国道を、車を避けたり停めたりしながら 横切らせたんですよ。
横断歩道も何もなくて交通量の多い、その道路をあたふたしながら リポーターが店まで行く。
つまり、そのラーメン屋の紹介から店に行くまでに、ひとつおもしろい 絵がもう撮れちゃってる、
ということになるんですよね。 それで、あぁ、そういうことなのかー…と。
こういう演出の仕方があるんだなぁって。
高須 一つのネタがそこにある。でも、そこまでの演出というかアプローチで
そのネタ自体のおもしろさって全然違ってきたりするやんかー。
そして、そういうアプローチの仕方をやりだしたのって
『元気』が やっぱり走りやったと思うのよねー。
おち そうですね。新鮮でしたもんね。
高須 今はもう、そういう切り口って当たり前になってるし、
一種やり方も 演出として定着してしまったけど、生み出したのは伊藤さんかもなぁ〜。
 
おち 例えばね、今更だけど、でも未だに良く観るから言うけど、
とある場所に「初めて人が入ります!!」なんてネタの絵面 で、
入ってくるリポーターをカメラが待ちかまえている場合があったりするじゃ ないですか。
そしたら、それってものすごい嘘じゃないですか(笑)。
高須 あ、分かる分かる。 カメラマンが一番に入ってしもてるもんな(笑)。
おち 初めてです、つっといて、絵面をリポーターを待ち受けるスタイルで撮ってしまったら、
緊張感もへったくれもねーだろ、という。
そういう絵面は、自分が関わってる場合は絶対にしないように 心がけてたりしますよねー。
高須 なるほどー。 演出ひとつでネタ自体が生きたり死んだりするから、
そういう感覚って 作家にとっても大切やんなぁ。
おち せっかく考えたネタですもん。しっかり生かしたいですよね。
高須 でもなぁ、そこに限って言えばそういう…何というか、
「演出はディレクターの仕事」っていう、仕事の分担があるやんか。
おち はいー。。。
高須 けど、最近って作家が企画をプレゼンする時、この企画はどんな感じの画面 にするかを
ディレクターに説明しながらすること多かったりするやん?
おち 多いです、多いです。
高須 今までは、そんなことあまりなかったけど、ここ最近多いやんかぁ。
俺あれって、画の撮り方やテロップのタイミングとか、イメージ通 り、
もしくはそれ以上にしてくれるディレクターって少なくなってきていて、
作家が企画段階で画のイメージを話した方が、みんなに イメージさせるのが楽だから、
っていうのが当然みたいになってきたから なんちゃうかなぁ、と思ったりするのよ。
なによりそうする方が、会議でみんなに伝わりやすい。
でも一方では、作家がどこまで手出ししてええんかなー、
ということもね、あったりするわけで。。。
おち 作家という位置取りのねー、難しいところですよねー、それって。
時代が変わって、テレビが変わってきて、作家の担う部分が確実に
変化してきてるような気はしますけどねー。
今の放送作家は作家と言うよりも”環境設定士”という感じがする。
それでもテレビ作りのシステムそのものは、昔のまんまですから…。
脚本家をやって”これが本来の作家なんだ”と思いましたもん。
高須 うんうん。
おち でも放送作家という呼び名になると、いきなり責任も不明確じゃないですか。
失敗した時にケツさえふけない感じ。
だから俺、自分一人で企画立案して自分の会社で作ってる『仕立屋工場』 とかは、
全部やらさせてもらってるんですよ。
その企画の背骨の奥の方まで一番分かってるのは僕自身だし、
誰かの強烈なこだわりを見たいってとこもあると思うんですよ。
ただ、この状況が一番ベストだったりすると、なおさらその点が複雑ですよね。
高須 ますます微妙やんなぁ、そうなってくるとー。
おち ねぇ(苦笑)。
武内絵美
久保田智子
杉崎美香
中野俊成
そーたに
おちまさと
鈴木おさむ
鮫肌文殊
村上卓史
都築浩
三木聡
倉本美津留
かわら長介
海老克哉
小山薫堂
大岩賞介
佐々木勝俊
堀江利幸
町山広美
高橋ナツコ
松井洋介
宮藤官九郎
樋口卓治
渡辺真也
田中直人
山名宏和
杉本達
片岡飛鳥
合田隆信
小松純也
加地倫三
タカハタ秀太
土屋敏男
高須光聖
copyright (c) 1999-2005 MIKAGEYA All Rights Reserved