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 四回目ゲスト 小松純也さん(JYUNYA KOMATSU)
名前 小松純也 さん
6.まだまだやんなぁ。
高須 今更、この話をするのがどうなんかなーとは思うけど、
『笑う犬』シリーズとかあって、『TV's HIGH』もあって、
一番最近一緒に仕事したのは
こないだの『ものごっつえぇ感じスペシャル』。
小松としては、どうやったん?
小松 どうっていわれると困っちゃうんですけど…。
「ごっつ」に関して、一つ言えることがあるとすれば、
このままでは終わりたくないってことなんですよ。
高須 そうやなぁ。
小松 だけど、もう一度やろうと思ったら、これはもう戦略を
練りまくる必要がありますよね。
なんやったら、環境に合わせて番組をつくるんじゃなくて、
番組をやるために環境を変えていくぐらいの意気込みでないと、ね。
高須 きっちり考えてやらなあかんわ。
昔つくった財産の上に乗っかって、安穏としてた部分があった。
松本や浜田がそれを思ってたかどうかじゃなくて、
少なくとも俺は、構成作家として 二人のそばにいて、
その客観性を失うべきじゃなかった。
小松 でも僕はねぇ、ホントのところを言うとねぇ、
客に媚びるっていうのが本当ーっに苦手なんですよ。(笑)
高須 いや、だから、小松がそうやからこそ、
作家の俺が客観性持って「そこ!視聴者が理解できるか?」って
さばく役目をせなあかんかってんて!
小松 うーん……テレビっていうのはでも、結局、
最後は大衆に寄り添うべし、なメディアですからねぇ。
大衆と寝る!って感じですよね。(笑)
高須 7時台のゴールデンという店を任されるってことは
自動的にパンツを脱ぐ覚悟がいるもんね。
小松 つらいもんでっせ。なーんやきしょい手加減して振り切れん。
高須 ほんまにおかしい話やで。
面白い人間が面白いこと言い過ぎると、視聴者に理解できへんから
力(面白さ)をセーブせなアカンってな。
小松 だから数字(視聴率)って頭では分かってるんですけど、
身体が拒むんですよ〜。
聞き分けの悪い女郎です(笑)。
高須 なるほど(笑)。
小松 面食いになってまうんです、視聴者選びたがってしまうんですよ〜。
高須 う〜ん、たしかにそれが小松の良さやったりもするからなー。
小松 でも会社員としては大失格ですけどね(苦笑)。
会社の方もこんな僕をよく置いてくれてるなぁ、とは思って、
感謝してますけど。
高須 だけど、テレビの形がこれからどんどん変わっていくやんか。
地上波だけじゃなくて、BSやCSももっと増えるし、
本当に面白いものを見たい人は
ペーパービュー(お金を支払って番組を見る放送形態)に
移行していったりしたら、
その面食いな部分が生きてきたりもするかもしれへんやん?
小松 未来はそうかもしれないけれど、今はでも、
そうではないわけでしょう?
高須 まぁ、うーん…そやなぁ…。
 
小松 テレビがね、一生懸命見てもらえないものになった、というのは
僕も分かってるんです。
真剣に画面を見続けなくっちゃ伝わりにくいものは今は当たらない。
高須 一生懸命見てる人はいてると思うよ。
ただそういう人は「ごっつ」をビデオに撮って家にいてへんし、
チャンネルの主導権はお年寄りに移ってんて。
だって視聴者というより、日本自体が
お年寄りの国になってんねんもん。
小松 だからってテレビを一生懸命見なくてもいいよ、という
スタンスに立ってしまうのは、ちょっとなぁ…と
思っちゃうんですね。
ひょっとしたら一生懸命見てもらえるかもって、
夢が欲しいんです。
それがなかったら、僕は番組が作れない。
高須 俺は、そこまでは頑なじゃないんよね。
だからって、ゴウちゃん
(『ガチンコ!』演出「みかげうた」前回参照)とも
がっちりと一致するわけじゃない。
俺はね、テレビ番組はおもしろいものじゃなくてもいい、と
思えるのよ。
小松 ふんふん。
高須 いや、おもしろいものが好きやで?
だけど、おもしろくなくちゃ!っていう強いこだわりは持ってない。
おもしろいもの作りたいし、おもしろかったらいいのに、と思うけどね。
何て言うのかな…おもしろいを追求するあまりに、
見てる人が気持ち悪くなってしまうような、不幸感のある、
ザラザラッとしたものは作りたくなくなってしまったのよ。
イヤな物はイヤって。
小松 ザラザラ感がダメですかぁ。
高須 ダメというか・・その・・・笑いの押し売りはやめようと。
人のためになる、幸せな感じがそこにあったら、
番組としてはおもしろくなくたって、それでええんちゃうんか?とね。
小松 それは、いいと思いますわ。
いや、それがいいと思います。
人のためになるものっていうのはいいと思う!
 
小松 それでもね、おもしろいもの作りたいんですよ。わがままだから(笑)。
おもしろいものはおもしろいんだぞ!と教えるような番組を
作りたかったりもするんですけどね。
高須 それもまた難しいで?
「おもしろいんだぞー」っていう、声のかけ方がむずかしい。
あんまりいいすぎると、押しつけがましく思われて逆効果 やし。
小松 だったら教えるというよりは、呼びかけるような感じかな。
「おもしろいことは素晴らしいんだよ」というテレビを作りたい。
そういうのをね、考えてるんです。
高須 それはええねぇ。
素晴らしいまで言うと言い過ぎとしても
本来「笑える」ってすごく良いことのはずやん?
俺、何度もいろんな場所で言ってしまってんねんけど、
松本の「写真で一言」っていうのは、ものすごいことやと思うのよ。
たった一枚の普通の写真で、なんでそこまでやれんねん!と。
あんなん完全にマジックやん。
どろどろの水がたった一つの言葉で、
一気に透明になるみたいなことやんか。
お笑いってこなことができるんやと思ったら、嬉しくて嬉しくて…。
発想の転換が、写真って言う現実としてそこにある風景を、
一気に夢の世界にしてしまうっていうのかなぁ。
松本と一緒に車に乗ってて、冬場のすごい寒い時期にね、
車の外を見たら工事現場があった。みぞれまじりの雨も降ってて、
本当に寒いし、真夜中だし、現場のおっちゃん達の息とか
汗とかがもわもわと湯気になって、白く煙ったりしてる。
オレ達は渋滞にハマってて、じーっとその現場を見てたわけ。
俺は「うわー、こんな仕事はつらいなぁ、キツイなぁ」って言った。
そしたら松本は「いや、俺はこんなん笑ろてまうねんなぁ」って 言う。
「なんでよ?」と聞いたら、
「いや…こういうサークルなんじゃないかなぁって」
小松 (爆笑)
高須 「みんながさぁ、『今日、俺シャベルカー持っていくから』
 『あ、そしたら俺ダンプで』とかって打ち合わせして来てたらさぁ、
 ものすごおもろいやん」って。
それっておもしろいし、なんて平和なものの見方やろなぁ、と
思ったのよね。
だって、明らかに俺が言った悲惨な感想よりも、幸せな発想やん?
小松 それが笑いの力ですもんね。
今は世の中が暗いじゃないですか。不機嫌な時代だと思うんですよ。
けれども、そういう不機嫌な部分を包み込むやさしさを持った
笑いをつくればね、それが「笑いってすばらしいな」と評価される
一瞬になるんじゃないかな、と思うんですよね。
笑いは今、素晴らしいものとは思われてない。
そんなことを言ってる場合じゃないと、みんなが思ってる。
明日明後日のことぐらいまでしか、誰もが考え切れてないんですよ。
そこを、目覚めさせてあげられへんかなー、と 思うんです。
ある意味、みんながやさしさに飢えていると思うし…。
それを笑いに変えて伝えていくというか、
本来笑いって「やさしさ」から生まれたことのはずやから。
高須 やりたいなぁ、伝えたいよなぁ。
でも、何がしていけるかねぇ…。
小松 形はまだ見えないんですけどね、やりたいですよ、
そういう感じのことを。
できないこと無いと思うんですよ、大変だけど。
高須さん、またチカラ貸してくださいよね。
高須 うんうん、そんなんやったらなんぼでもやりたいよ、是非!
小松 よろしくおねがいします。
高須 いやいや、こちらこそ。
 
小松 僕ら、まだまだですよねぇ?(笑)
高須 うん、まだまだ……まだまだやねぇ(笑)。
武内絵美
久保田智子
杉崎美香
中野俊成
そーたに
おちまさと
鈴木おさむ
鮫肌文殊
村上卓史
都築浩
三木聡
倉本美津留
かわら長介
海老克哉
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大岩賞介
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小松純也
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