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三回目ゲスト 合田隆信さん(TAKANOBU
GODA)
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| 高須 |
あのね、年のせいかもしらんけどもやね、
俺って最近、人の嫌な思いするようなものは
つくりたくなくなってきてんのよ。(苦笑)
そういうのは作っちゃいかんだろう、と。
『学校』の『未成年の主張』なんて、そういう意味では
すごくきれいな企画やんか。そういうのがいいなぁって。
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| 合田 |
あれって、僕というよりも、後輩の江藤が作り上げた
コーナーなんですよ。
僕は、あの未成年の主張が企画会議で説明された時、
そんなコーナーは成立しない、と思ったんです。
ところが、江藤はできる、と言った。
江藤は『からくりテレビ』で、そういうVTRづくりのノウハウを
がっつり身につけてきた男ですから、見えたんでしょうね。
僕は、人がイヤな思いするとかどうとかっていうのは、
あんまり気にしない方なんです。
だけど、江藤っていうのは欽ちゃんやさんまさんのテイストを
身につけて育ってきたディレクターですから、
やっぱり高須さんがさっきおっしゃったように、
人の嫌がる感じの笑いはつくらないんですよ。
だから、高須さんが『未成年の主張』に共鳴するのは、
江藤の持ってる、その部分に反応してるんでしょうね。
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| 高須 |
なるほどなぁ、そういうことやったんかぁ。
ゴウちゃんはじゃあ、相変わらず濃い方へー、濃い方へと
行ってるわけやね。 |
| 合田 |
ええ、高須さんの意向と真逆すぎて申し訳ないぐらいなんですけど(笑)。
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| 高須 |
いや、それはそうだと思うよ。
俺もこの年齢になって初めてそう思ってきたんやもん。
だからその濃さは大事やって。
だってその濃さ丸出しの『ガチンコ』で、合田流のテレビってものが
確立されたわけやしさ。 |
| 高須 |
あの大仰なナレーションとかさ、画面
の作り方とかさ、
合田テイストって呼ばれる物が完全にできあがったんやもんね。
俺、日テレの土屋さんや〆谷さんと話してたんやけど、
『ガチンコ』は、カメラマンが巧いね。 |
| 高須 |
うん、めちゃめちゃうまい。あの画はパワーあるもん。
ファイトクラブなんかで、迫力のある、ここぞの表情を
ビタッ!と決めるやんか。 |
| 高須 |
あんな画面、他のカメラマンでは撮られへんって!
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| 合田 |
いまだに大事な企画は全部、元木さんに撮りに行ってもらってます。
テリー伊藤が唯一認めた天才カメラマンっていうのは、
やっぱり伊達じゃないです。 |
| 高須 |
そのカメラワークと、企画と、演出が見事に噛み合ってるから
すごいのよ、『ガチンコ』って。だからこそ、あれだけの
画面からの引力がずあっ、と迫ってくるんやと思う。
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| 合田 |
ここぞって時の迫り方が違うんですよ。
ぶれていてもいい、ぼけていてもいい、気迫で寄ったら
それが良い画なんだって、若い人にも伝えてると思うんですよ。
でも、言われてすぐにできるわけなくて、やっぱりびびるでしょ?
元木さんは、それがない。絶対退かずに、寄っていく。
あれは誰にも真似できません。
で、あまりにもアップからアップへと画面が滑るもんだから、
番組宛にお年寄りから
「目が回ります」っていう苦情が来ましたけどね(笑)。 |
| 高須 |
しかし、TBSもおもしろいバラエティ作れるようになったもんなぁ。
ゴウちゃん、頑張ったんやなぁ。 |
| 合田 |
うーん、どうなんでしょ(笑)。
外部から仕入れる、ていうのは確かに頑張りましたけどね。 |
| 合田 |
情報も、人材も、作り方も全てですね。
『生生生生ダウンタウン』の当時も、外部の当たってる番組を
作ってる作家さんや技術さんに、
「あの番組、どうやって作ってるの?」って訊きまくってましたからね。
電波やってる人には「土屋さんってどういう人?」とか
「会議はどんな感じでやってんの?」とか。 |
| 合田 |
ええ、もう人柄まで(笑)。
だって、会議は人柄で決まったりするでしょう?特に演出の人柄とか。
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| 高須 |
まぁなぁ。その人がいるだけでっていうのは、あるわなぁ。
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| 合田 |
『生生生生』か終わって、四年目ぐらいですよ、その時期は。
あの番組以来、結構異例の速さで出世してしまって、
30歳ちょうどで演出まかされたりしてですよ?
そんな若造が、どうやって会議しきるんですか(笑)。
無理ですよ、年上の作家さん達ばっかりなのに、仕切るなんて。
だったら、自分で情報仕入れて、勉強して、磨くしかなかったんですよ。
まぁ、ペーペーでしたけど、それがばれんようにばれんように
してたっていうか、繕ってたわけですけど。 |
| 高須 |
でも、それが良かったんちゃうの?
繕うって事は、自分で即断即決するってことでしょ?
ばれる前に(笑)。 |
| 合田 |
そうです、そうです(笑)。ばれる前に、決めちゃう(笑)。
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| 高須 |
それって絶対大事やって!
ずっと誰かの下についてたら、自分で判断しなくていいやんか。
それって、どんどんダメになっていくねん、作り手として。
やっぱり、早いところ任されて、決断をしてっていうのを
訓練していかないと、優秀なディレクターは育たないって。
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| 合田 |
それはそうかも。
今、高須さんに言われてみて、そう思いますね。
当時、ばれないようにしてたんが、今活かされてるのかもなぁ。
とにかく【即断即決】を求められていたんです。
間違っていてもいいから、ここで決断を下さなければいけない。
そういう局面が、実際に番組やってくると何度も出て来るじゃないですか。
オンエアは絶対、待ってはくれないから。
そんな時は「右なら右と、もう決めました!」って
みんなに言わなきゃいけないんですよ。
それは、よくよく考えたならば、左の方が正しかったのかも知れない。
でも、左の答を出すために一時間かかってしまうんだったら、
今、右にした方がいい、とか。
今でもそうです。とにかく、早く決める!
ま、それで失敗したことも数知れずですけど(笑)。
とにかく部下とか、作家さんに自分が動揺してるところを見せない!
決断を下したなら、変更しない。責任を持つ。
変更しないって決めたら、責任持てるようになるじゃないですか。
そういう風に自分を追い込んでましたよね、若い頃から。
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| 高須 |
大事なことやよなぁ。
だって、リーダーなんやからなぁ、演出って。
武士に二言はない。吐いたつばは飲み込まない。
これを実行するってことは勢いだけじゃ絶対無理。
自分一人の時に、誰よりも考えたからこそ
誰よりも迷わずに決められるんであって、
何も考えてないで即決する演出は、こりゃ〜問題外。
本当にいい演出って、人一倍考えてるもん。
そういう意味じゃ、合ちゃんは今、つらいでしょ?
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| 合田 |
そんなのもう、つらいって言うのもダメでしょう(笑)。
だって、自分がそれを選んだんだから。 |
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