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二回目ゲスト 片岡飛鳥さん(ASUKA
KATAOKA)
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| 片岡 |
「めちゃイケ」のおもしろさって、【過程】じゃない?
こんなこと言うと変に聞こえるかも知れないけど、
最初からきっちり出来上がったものだけを見せても、
それは絶対おもしろくなかったと思うんだよ。
今ならまだしも、番組始まった頃って、
メンバー全員のお笑い体力低かったから。 |
| 片岡 |
「夢逢」は、最初からお笑い体力持ってる人達ばかりが集まってたんだもの。
本当に、全員が全員すごかった。
でも「めちゃイケ」は、「夢逢」とは違うでしょ。
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| 高須 |
同じでもしょうがないしね。
めちゃイケは、もっと別な要素で組み上げられてる。 |
| 片岡 |
僕がそういうメンバーを集めたし。
だから、滑ったら滑ったでいい。
なぜなら、若いんだから。
それはいろんな意味での「幅」なんだよね。
笑いへの過程を見せていくのも、全部、幅。
その番組そのものの許しの部分は「夢逢」とは完全に違うものだと思う。 |
| 片岡 |
僕があの番組でいつも見てるのは、
「誰が元気ないかな〜?」ってこと。
11人、いつもしっかり見るわけさ。 |
| 片岡 |
でも、当然岡村くんには一番時間をかけなきゃいけない。 |
| 高須 |
そういう意味じゃ、飛鳥先生の秘蔵っ子やからな。
岡村も思ってると思うよ。
「最終的に信頼できる演出家って片岡飛鳥だ」って。
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| 高須 |
ナイナイも今や、たくさんの番組持つようになって、
いろんな時間帯に出て、ファンも多いけど、
それでもナイナイのお笑い偏差値みたいなのを
きちんと上げていけてるのは、俺「めちゃイケ」が一番やと思うのよ。 |
| 高須 |
確かにあの番組もナイナイの看板番組やで?
でも視聴率も確実に取りながら、
笑いがとれる企画を毎回考えるのって大変やん。
例えば、ぐるナイの「ゴチになります!」のコーナーは確かに良くできてる。
夜7時からって時間帯を 考慮した、いいソフトだとも思うのよ。
それゆえに取れ高が多くて、数字も安定している。
そうなると、制作者的には人気コーナーを続けざるを得ない。
生き残っていくためにはしょうがない。 それはそれで正しい。
どうしても7時台という魔物の前には
俺ら作家もみんな臆病になってしまうから…。
でも自らを”お笑い番組”と公言した
「めちゃイケ」はそうはいかんでしょ。 |
| 片岡 |
確かに新しいことを次々に産み出す方が何倍も苦しいし、
何倍もキツイし、とにかく危険。
だけど「めちゃイケ」はそれをやってきたし、
それをやり続ける。チャレンジし続ける。
そうじゃないと、誰も見てくれなくなっちゃうもの。 |
| 高須 |
毎週毎週じたばたしまくってるもんなぁ〜、うちらの定例会議は(笑)。
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| 高須 |
「めちゃイケ」が始まった頃って、
スタッフみんな、片岡飛鳥信者だったやんか。
作家にしても、タレントにしても、
みんながみんな飛鳥に世話になって、育ててもらって、
上がって来れた、みたいなことがあった。
でも、同時に「片岡飛鳥不審」の波もやってきた。 |
| 片岡 |
番組が8時台に上がってからでしょ?
最初の1クール、そうだったみたいだよ。 |
| 高須 |
岡村がね、俺に言うたんよ。
「…高須さん、これでいいんですか?」
ものすごい不安やったんやろうね。
「え。どうゆうこと?」って俺が訊いたら、
「いや、これで、この形で『めちゃイケ』は進んでいっていいんですかね?」
って言うのよ。
岡村が俺にそういうことを言うなんて、それまで無かったことやから。
今はもう、どっしりしたもんやから、そういう話にもならへんけどね。
多分、俺に岡村が言うてきたんは、
俺が飛鳥側のスタッフではない、ってのがあったからなんちゃうかなぁ。
他の「めちゃイケ」スタッフは、
飛鳥によって力をつけた部分が大きかったけど、
俺はほら、育った場所が違うからね。 |
| 片岡 |
いやぁ、そんなことないよ!
一緒に青春過ごしたじゃない!
『渋谷系うらりんご』とか『猫だまし』とか(笑)。 |
| 高須 |
(笑)。
す、過ごした過ごしたっ、確かに過ごしたよっ(笑)。
でも、どっちかと言えば、ほら、途中参加やから。 |
| 片岡 |
う〜ん……。 まぁ、そう言えばそうだね。
ただ、僕は尊重はしてるよ、その点では。 |
| 片岡 |
高須さんって言う世界観を尊重している。
もう少し言えば、
「この、一定の枠の中から離れたことを言っててね」っていう期待がある。
違うなら違うって言っていいよ、てこと。
それが絶対に必要なの。
しかも、今や僕のことを「飛鳥」っていう人は少ないわけ。
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| 片岡 |
いないんだよね、呼び捨てにしてくれる人なんて。
こないだ『めちゃイケ大辞典』作った時に、
どこかの雑誌の取材を受けたんだよ、本の流れでね。
そしたら、 「飛鳥さんが一番年長なんですか?」って訊かれて、
「いや、ちょっとだけ年長さんがいます」って答えた(笑)。
「えー、この何十人というめちゃイケスタッフの中で、
俺のことを呼び捨てにするのはですね…」って
本の最後のスタッフ一覧を指さしながら、
「この高須っていう作家さんとー、美術プロデューサーの
小須田さんって二人だけは、僕のことを名前で飛鳥って
呼んでくれる、非常に貴重な存在なんですよ」って(笑)。
だって、否定されないことほど怖いことはないでしょ?
否定されないっていうのは、つまりヤバイってことだもの。
それは、自分のことを呼び捨てにしてくれるような人でなければ
はっきり言ってくれなかったりするでしょ。
だから僕は、高須さんのどこか外側みたいな位置からの
「違う」っていうのには、素直に耳を傾けるよ。 |
| 高須 |
「違う」っていうことに関係してくると思うねんけど、
芸人ほど「違う」ってことに敏感になっとかなあかん生き物って他にないよね。
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| 高須 |
こないだ、新宿のルミネってところに吉本の劇場が出来たのよ。
そしたら、もうテレビで結構やってるような芸人が出たりしてんのよね。
それって実は、自分を再確認する場としての舞台なんよね。
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| 高須 |
人間ドッグみたいなもんでさ、自分より若手の芸人の
ファンとかがいっぱい詰めかけてる場所でネタをやらなあかん。
例えば、品川庄司とかのファンの前で、
ロンドンブーツやココリコがネタをやるってのは、
ある意味で過酷なわけよ。
でも、それをやっていかなければ見えへんねん。
自分たちのお笑い体力とかってものの、リアルな移り変わりがね。
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