|
二回目ゲスト 片岡飛鳥さん(ASUKA
KATAOKA)
|
|
|
|
|
| 高須 |
『エブナイ』の木曜日をやって、今、引き続いて『ワンナイ』やってる
ディレクターの渡辺琢、若手の琢ちゃん、居てるやん。
彼がもう、「小飛鳥」なのよ(笑)。
お笑い大好きで、笑いを追求しまくる姿勢が、 もう飛鳥そっっっくり! |
| 片岡 |
あれはね、三宅さんの遺伝子が入ってるよ(笑)。
ま、俺も三宅さんに教えてもらったことは多いし。 |
| 高須 |
こだわり方が尋常じゃないもんね。
なんかの特番で、さんまさんのコントを一緒に作った時に、
ものすごく細かいところまで打ち合わせしようとすんのよ、タクは。
「これがこうなった時は、どうするんですか?」
「この小道具には意味があるんですか?」
あらゆる現場のことが、自分の感覚で把握できないとイヤなんよね。
自分で把握して、自分で納得して、人に説明が出来ないと
落ち着かないし、ダメっていう。
その様子を見て、俺はもう「うわぁ〜、飛鳥が居てる〜」って(笑)。 |
| 片岡 |
それは三宅さんが、琢に教えたんだと思うよ。
三宅さんは技術的なことはあんまり教えてくれないけど、
「笑いの心」みたいなものは大切に教えてくれるからね。
俺がそれで教えてもらったことで、印象に残ってるのは
「笑いは空気だ」ってこと以上に、
【ディレクターは全部説明できなくちゃいけない】ってこと。
|
| 片岡 |
例えば、この飲み屋のスペースがコントのセットとするじゃない?
もし、高須さんがディレクターだったなら、
高須さんは今、このテーブルに来てる「おぼろ豆腐」の意味を
説明できなくちゃいけないのよ。 |
| 片岡 |
一見するとさ、それを説明しようとすることが
おもしろさに繋がるような気はしないわけさ。
別に飲み屋に豆腐は変じゃないでしょ、とかってなるわけ。
でも、そういう納得をしちゃう人はディレクターに向いてないわけさ。
タレントさんがいて、セットの中でキャラを演じる時に、
「ねぇ、これどうしておぼろ豆腐なの?」と聞かれたら、
それを的確に説明してあげるのが演出であって、
ディレクターの仕事なんだ、と。
中には説明が足りなければ、不安になるタイプのタレントもいるから。
全てが説明できる空間でなければ、タレントは安心して遊べないわけよ。
安心して遊べるときにはじめて、笑いの力が発動するっていうのは
三宅さんに教えてもらったことで、今、自分の中でものすごく納得してる
ことなんだけどね。 |
| 高須 |
しっかり現場で話の出来るディレクターって、ほんっま少ないもんなぁ。
どうして、この台本をこういう演出にしたの?って
タレントが訊いた時、何にも言えなくなるディレクターの
多いこと、多いこと…。
タレントに何がおもしろいのか伝えられへんかったら、
現場全体が不安になるもんな。
いい感じでお願いします、っていうとこ、未だにあるからね。
|
| 片岡 |
マジですかぁ…?
でね、その理屈づけ自体は間違っててもいいと思うのよ。
それはまぁ、俺の理解なんだけどね。
自分の中で、とにかく流さないことを心がける。
訊かれたことに、とりあえず答える。
「何となく」で流さない努力と意識をするってだけで、
だいぶ違ってくるじゃない、きっと。 |
| 高須 |
飛鳥の演出も、肝はそこやなぁ。
「なぜ、ここに豆腐?」ってことを、飛鳥はちゃんと
自分が説明出来るまで、会議で詰めるもんな。 |
| 片岡 |
例えば、説明するとしたら、
お前のキャラは今、金がないっていう設定なんだ。
金がないから他のメニューじゃなくて、安い豆腐を選んだんだ、と。
そしたらとりあえずその部分は安心するかも知れない、「なるほどね」って。
もしも何も理由や設定を考えてなかったとしても、
現場でさっとそれが言えるだけで絶対違うもんね。
そういうことなんじゃないのかなぁ。 |
| 高須 |
編集能力とか、演出力とか、そんなんは
みんな知ってることやから、もうええとして…。
俺が飛鳥を認めてるとこは他にあって…それは
ちゃんと後輩のディレクターを育ててるってことやわ。
|
| 高須 |
いやいや、他の現場たくさん見る機会のある作家なら、
これはきっと分かるって。
若手のディレクター、育ってないもの。
若いディレクターで出来る人ってホント、これまた数人なのよ。
単独でできるディレクターは何人か居てるよ。
バリバリ働き盛りで、番組いっぱいつくってるよ。
ただ、出来るが故に、ワンマンになってしまいがちなのよ。
全部自分でできてしまうから、それを下に伝えることを
怠けてしまって、結果的に番組のADやらタレントまでが
全くまとまっていかんよーになってまうのよ。
もー、そういう現場がホントに多いで。
その点が他のディレクターと大きく違うとこかな。
|
|
|
|
|
|
|
|
|