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 一回目ゲスト 杉本達さん(TORU SUGIMOTO)
名前 杉本達 さん
過去に手がけた番組として『カノッサの屈辱』、『TVブックメーカー』、 『ジャイアント将棋(ラスタとんねるず)』『気分は上々』『ウィーケストリンク』 『世にも奇妙な物語』『ウンナンのホントコ』などがある。
『映画版未来日記』では監督も努めた。

現在はフリーの演出家として活躍中。
テレビ以外のメディアに進出中とのウワサ。
 1.ディレクターになるまで(助監督のアルバイト)
高須 さあ、ディレクター対談一回目ってことで、まずは近所のお手軽な人から
済まそかぃってなもんで、今日はすぎもっちゃんに来ていただき…。
杉本 おぇ!
高須 あ、うそうそ。(笑) 杉本ちゃんは、えーと今、未来日記とかで有名な
『ウンナンのホントコ』 で一緒にやってて、演出家、ですね、肩書きとしては。
杉本 まぁ、そんな感じで(笑)。
高須 こないだの『映画版 未来日記』では監督やったからね。 調子こきすぎやな(笑)。
杉本 …君はゲストを迎える意志が無いのか!?(笑)
高須 ごめん、ごめん、うそうそ、嘘やって(笑)。
 
高須 う〜ん、何から聞いていこっかなぁ。
…じゃあ、やっぱりまず、 この業界に入るに至った経緯なんか聞きますかぁ。
杉本 そんなことから話すの!?
高須 そりゃそうやんか。
結局、このページを見てる人には 「テレビの世界で頑張りたいっ」
て若者が多かったりすんのよ。 で、その人らが知りたいのは、
何をどう創ってるかって現状・裏話も もちろんあるやろけど、
それよりも 「どうやってこの世界への足がかりを得たらいいのか?」って
始まりのきっかけみたいなんが結構興味あったりするみたいやねん。
杉本 まぁ、入り方のマニュアルなんてあって無かったりする部分、 大きいからねー。
高須 ほら、そういう意味でもジブンの経歴はだいぶいいかげんやったり
うさん臭かったりするやん??(笑)
杉本 うさん臭いって、どういうこっちゃ!?(笑)
まぁね、いうても無茶苦茶やってるから、
そう言われても 「そうかなぁ」て感じはするけど。
高須 まあまあまあ。とにかくそういう情報というか、
歴史みたいなものが この世界を目指そうとする人達にとって
「なるほど、こんな可能性もあるんだ」と思ってもらえる指針に
なったらいいと思うんで。 なんでもええから、早よ自慢し〜や!
杉本 うっさいわっ、そんなん言うんやったら帰んぞ!(笑)
高須 ああっ、待って待ってっ!(笑)
 
高須 えっと、まず出身は京都、やんな??
杉本 ええっ、出生から話すんかぃ!?
高須 ええから、もう!編集するからっ(笑)。
杉本 頼むでー、編集。がんがん話していくからね。
えーと、そうそう、京都出身で、一人っ子。
そして、中学生の頃とかは漫画家になりたかった。
高須 そうなん!?
杉本 そう。最初から映画とかテレビとかの映像に興味があったわけじゃなくて、
漫画家になりたかったんよ。手塚治虫になりたくて。
高須 手塚治虫ぅ!?
杉本 いやいや、今でも家に手塚治虫の本、いっぱいあるもん。
で、なりたかってんけども、だんだん時代が進んでくると結構いろんな
漫画家が台頭しはじめたわけ。
例えば『翔んだカップル』とか『マカロニほうれん荘』とか 『ドカベン』とか
凄い漫画がいっぱいあって、こりゃ勝てんわと思たんや。
高須 ええっ、もう挫折したん!?(笑)
杉本 うん(笑)。
まぁ、子供の遊び半分の領域を出てなかったし、実際道具とか買って、
ペンとか墨汁とかで書き出すと、もう面倒くさくてね、実質の作業が。
そういうのに辛抱できるタイプじゃ無かったんよ。
で、方向性を変えて、高校生の頃から派手なバイトをはじめた。
高須 家庭環境がちょっと複雑で、自分で自分の生計を既に立て始めな あかんかってんな??
杉本 そうそう。水商売やりながら、高校通 って、そんで大学にも行きたいな、と
思ってたのよ。 でも、四年制の大学行っても何にも身につかないかな、
というのも あってん。 だから専門学校に行こうと思ったわけ。
で、いろいろとパンフとか 見て、 どんなところに行こうかなぁと思ってたら、
映画とかテレビの 映像の専門学校があるのを知った。
で、自分の能力とかをいざ振り返ってみたら、 やっぱり美術とかイラストとかは
得意で好きやったし、 映像関係ならそういうのを活かせるんじゃないか、
と考えたわけや。 というわけで、18歳にして学校通 うために上京。
「にっかつ芸術学院」ってとこに入ったわけですよ。
高須 そうか、一回東京に出てきてたんやな、その頃に。
杉本 東京に出てきたは良いけど、とにかく金が無かった。
だから学校行くために新聞配達をやったのよ、俺。
高須 マジで??
杉本 知ってる?? 新聞奨学生、ていうシステム。
朝刊、夕刊の配達、折り込み作業から何から全部やって、
専門の寮みたいなのに住み込んだら、学費を全部新聞の会社が 出してくれはんねん。
高須 いや、学費出してもらえるのはありがたいとしても、 そんなん体力保つんかいな!?
杉本 いや、それが保つことは保つけど、眠いねん!
朝早いし でも18ぐらいやから夜更かしするし、遊んでしまうし…。
結局それでだんだん学校に行かなくなってしもてん。
高須 本末転倒や。(笑)
杉本 そう。んで、これではあまりにもやってること全てが無駄 やから、
専門学校の先生の所に行って
「もう、こんなんやったら 無理なんで、学校辞めようかと思います」って言うてん。
そしたら先生に止められて「僕が割のいいバイトを 紹介してあげるから、
そっち頑張りなさいよ」とか言われて、 実際に紹介された仕事が、
大道具さんのバイトやってん。
だから"なぐり"(かなづちのこと)でトンカントンカンやって、
テレビのセットに使うような木の輪っか(平台と呼ばれるもの) 作ったりとか
、木材削ったりとかしててんで、俺(笑)。
高須 それで君は今でも「美術」関係のモノを捨てられへんねんな!?
杉本 そうそう(笑)。どうしてもこだわりがあってね。
高須 いろんなものを保存してんのよ、すぎもっちゃんは。
もう終わってしまったのに『ウンナンの桜吹雪は知っている』の 看板とか、
ずーっと持ってんねんもん〜。
----- (笑)。
杉本 そうやってずうっと大道具のバイトやってたらさ、
もう別にこのままこれを仕事にしてもええんちゃうかなぁ、と 思い始めてん。
別に学校行き続けることも無かろう、と。
実際、バイトしてる時に美術さん、という立ち位置で
いろんな映画監督さんとも知り合いになったりしたし。
当時、根岸吉太郎監督とか、森田芳光監督とか、と 話ができたりしててね。
ええ仕事かなぁ、と思ってた。
でも、とりあえずまた先生が学校辞めるな、と俺を引き留めたから、
じゃあ学費をもっと稼ぐから、この大道具よりもっと率のいいバイト
紹介してくださいってお願いしたんよね。24時間働きますからって。
そうしたら、映画「探偵物語」の助監督のバイトの話が来たのよ。
高須 すげぇやんか〜。
杉本 松田優作に薬師丸ひろこが出て、根岸監督の作品やわな。
その助監督。ま、そうは言っても助監督の中でも一番下っぱやわ。
1stから始まる助監督のランクづけで、俺は5thの助監督。
もちろんクレジットなんか出ない。
高須 うわぁ、しんどいがな。
杉本 でも、俺のずっと憧れの、あの松田優作と仕事ができる!って 思ったら、
それが何であろうとも「やります!」ってなもんで 引き受けたわけ。
ほんで、いつかジブンにも話したやろ??
優作さんがその映画のスタッフたくさん連れて、
新宿のゴールデン街に 繰り出して飲んだ時のこと。
俺はスタッフの中で一番若かったし、ちょっと小生意気なキャラ やったから
珍しがられてさぁ、あの松田優作さんご本人に 話しかけてもらって
「ほら。飲め」とかってがんがん飲まされてんで。
----- すっごいっ!
高須 えっ、なにそれ、ちょっと「俺って凄いでしょ」みたいな、自慢話かぃ?
杉本 あったり前やんけ!(笑)
高須 あかんぞ、田代っ、凄いとか褒めるな!調子乗るからっ。
----- いやいやいや、だって、松田優作と酒飲んだなんて
やっぱりすっごいですもん!
高須 ぬぉぁっ、褒めるな褒めるなっ!
杉本 言うて言うて、もっと言うて、田代ちゃんっ!(笑)
  【ちょっと一息・映画豆知識】
文中で出てきた何人かの監督さんの名前。
名前だけじゃちょっとよく分かんないんですけど、というあなたも
以下の作品名ならピンとくる方も多いのでは??

●森田芳光監督---松田優作主演『家族ゲーム』
●根岸吉太郎監督---『探偵物語』
(↑タシロも小さい頃見て、すごくドキドキしたのでした。) 

その世代の方なら「おおっ、すげぇ!」ってなぐらいの錚々たる顔ぶれですよ。
これでピンと来ないあなたは、ひょっとして二十代前半ですね!?
いやぁ、若いというのも良いことです!
武内絵美
久保田智子
杉崎美香
中野俊成
そーたに
おちまさと
鈴木おさむ
鮫肌文殊
村上卓史
都築浩
三木聡
倉本美津留
かわら長介
海老克哉
小山薫堂
大岩賞介
佐々木勝俊
堀江利幸
町山広美
高橋ナツコ
松井洋介
宮藤官九郎
樋口卓治
渡辺真也
田中直人
山名宏和
杉本達
片岡飛鳥
合田隆信
小松純也
加地倫三
タカハタ秀太
土屋敏男
高須光聖
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