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 一回目ゲスト 土屋敏男さん(TOSHIO TUCHIYA)
名前 土屋敏男 さん
1956年9月30日生。 静岡県出身。
日本テレビ放送網株式会社 チーフディレクター 。
1979年に日本テレビに入社以来、 主にバラエティー番組の演出・プロ デューサーを担当。「進め!電波少年」ではTプロデューサー・T部長として出演 。他に「ウッチャンナンチャンのウリナリ!」など。ATP特別 賞、日本 文化デザイン賞など受賞多数。
日テレ・HP http://www.ntv.co.jp/
最終回  情熱と苦労の狭間
高須 わがままな話かもしれないと分かって言うんですけど、
情熱が苦労に勝てなくなるときっていうのがあるんですよ。
で、そうではない現場っていうのを、いつも求めてしまうんです。
土屋 今日もね、八時くらいから夜中二時まで会議に出てたんだ。
バラエティ番組の構成会議に、エマージェンシーかかって 出てきたんだよね。
高須 編成部長なのに、なんで番組会議に出てるんですか(笑)。
土屋 だって呼ばれるんだもん(笑)。
だけど、ああじゃないか、こんなのがあるんじゃないかって 会議やってると、
楽しくてしょうがないんだよね〜っ。
高須 今日の会議、一緒に出ていて、
やっぱり土屋さんは 現場の人だよなーって、僕は思いましたよ。
やっぱり優秀なディレクターは優秀な作家でもあるんですよ。 これは絶対間違いない。
だから、会議に出るのが土屋さんは楽しいんですよ。
僕が思う何人かの優秀なディレクター達は、 やっぱり優秀な作家でもありますからね〜。
だけど、どんな優秀な人間でも一人では確認が出来ないんですよね。
だからこそ、会議という場が必要だったり、 作家というキャッチボールの相手が必要なんだな、と。
土屋 意外な球が返ってくる時の発見は、 一人では絶対得られないしね。
「なるほどねぇ!」って時があるよね。
高須 僕ら作家がどんな変な球を投げられるのか?
この演出家、ディレクターにとって 見たことのない球筋っていうのは、どこだ?なんだ?
そういうやりとりが楽しいんですよね。
けれど、優秀な作家が優秀なディレクターになれるのかと言えば そうではない、
という気がするようなこともあったり…。
いつまでも、どこまでいっても 作家はこの位置でしかないのか?
不完全燃焼な部分を持っているしかないのか?
ということは 考えるところなんですよね…。
土屋 そうだね。 だから、海老克哉は正妻になりたがるんだよ。
不完全燃焼ができる限り少なくなるように、 自分の納得のいく現場だけを選びはじめてるわけさ。
高須 いや、例え正妻になったとしても、 僕は残ると思うんですよ、その不完全な部分って。
土屋 そりゃそうかもしれないけどさ、
「この旦那とならば、私は死ねる!」っていうのはあるよ。
「心中願望」なわけだな(笑)。 だけど、それによって完全燃焼の感覚は 得られるわけさ。
高須 なるほどなぁ〜。
俺は…遊び好きですからねぇぇぇ。 だめですよねぇぇ(笑)。
土屋 まー、いろんなタイプがいるからねー。
 
高須 今後の作家は一体どこへいくのやら…。
ずっと続けていける職業じゃないんじゃないかと。
土屋 だけど、大岩さんや、豊村さんみたいな人達もいるし ずっと一線だよ?60近くで。
高須 そうですよねぇ…
でも、僕にはまだ 実感できませんよ〜、60歳までの道のりそのものが。
土屋 生き方はいろいろあると思うんだけど、 こないだ高須ちゃん、ドラマやったじゃない?
『伝説の教師』や『明日があるさ』。
高須 あれも、やってる最中はたまらんのですよ。
しんどくてしんどくて、僕思いっきり身体壊しましたからね。
映画の時も、そんな具合で…。
こんな事をずっとずっとやるなんて、いやだー!って すごく逃げ出したくなるんですけど、
いざ、出来上がった物を見ると 「あー…またやりたい!」って思っちゃうんですよね。
土屋 我々バラエティ班にとってはさ、 ドラマや映画の作家は「大奥」って感じがするじゃない?
高須 ああ、しますねー。未知の領域っていうか、 高貴な存在というか。
土屋 そりゃそうだよね、同じ「作家」っていったって、
バラエティとは全然違って、 役者の台詞を全部書いたりするんだもん。
監督の存在だってもちろん大きいけれど、 ドラマの作家っていうのは、
自分が全部を決められるような ものだから、それこそ「大奥さま」なわけだよ。
高須 でも、僕には「大奥さま」は無理ですね〜。
元々がこれだけバラエティですからね。
たま〜に行って、たまーにやれるからこそ あの特別 な感じを楽しんでやれるんであって、
ずーっとやれって言われちゃったら、 僕はきっとあわないと思います。
土屋 でもさ、俺らが今、会議してる映画… これはおもしろいよなぁ?
高須 おもしろいですねー、たまりませんね。 ぜったいおもしろいですよ。
土屋 だよなぁ!
高須 詳細は言えませんけど、絶対おもろい。 これはもう、見えてますもん。
土屋 映画のことについては、僕ら二人以外にも もう二人…
計四人で話をしてるんだけど、 この四人での話がたまらなくおもしろいんだなぁ〜。
「こんなおもしろくてお金もらっていいのかなぁ」って ホントに思っちゃうよね。
高須 宮崎駿さんとか、うらやましいですよね。
「賞なんかどうでもいい。 自分の好きな作品を作りたい」ってコメントを聞いたとき、
なんてうらやましいんだろうって思いましたよ。
それをずーっとやり続けてるわけですから。
よくお金が要らないなんて言ったもんだなぁ〜と。 あの方はきっと幸せでしょうね。
土屋 宮崎さんの奥さんの話を聞いたんだけど、
いろんなことでもうかったお金って言うのを、 奥さんがいろいろと寄付しちゃうらしいね〜。
高須 それもまたすごい話ですよね〜。
土屋 だから、お金がないから働いてるって聞いたんだけど(笑)。
それもおかしな話だなぁと思ってさー。
おかしいというか、すごいというか、さすがというか。
だからさー、クリエイター界っていう大きな世界でいうとさ、
宮崎さんっていうのは、やっぱり永遠の憧れだよね。
高須 そりゃあそうですよー。 あの年齢で、あの場所に君臨してるんですから。
土屋 オレ達も、ああいうところを目指したいよね。
秋元康さん方面って言うのも確かにあるんだけど、
そして、おちまさとはそっち向かってるけれども。
高須 でも、俺らは宮崎駿方面だと!(笑)
土屋 そそ、そういう感じ(笑)。
高須 人って、不安じゃないですか。例えば、人があることで注目されたとしたら、
いつまでも注目され続けたいと思うのが人でしょう。
そういう時に、いったいどうしたらいいのか?
いろんなやり方があるんでしょうけど、結局僕は
「作品を作る」に尽きるんじゃないかと思うんです。
「アレをつくりあげた土屋敏男」であるとか 「アレを作り出した高須光聖」
っていうのが 一番強いんじゃないかと思うんですよ。
宮崎さんは 「千と千尋の神隠しを作り出した宮崎駿」でしょう。
アレがあるから注目され続けて、かっこいい。
どこへいっても、どこまでいっても、 宮崎駿は歳を取ることなく、存在し続ける。
注目され続けるためには、 カッコイイ物を作り続けるしかないんだと、 僕は思ってるんですよ。
土屋 そうだねぇ。
高須 やっぱり作るしかない。 作ってる人は、絶対にかっこいいんです。
土屋 そうだよなぁ…。 やっぱりそうなんだよなぁ〜。
高須 ほとんどの人がねー、作ってるところは 見てないわけですよ(笑)。
つくってるところなんて、結構かっこいいんですけどねー。
----- 見る人達は完成品しか見れませんもんね。
高須 そうなんよねぇ〜。
土屋 こんなんでお金もらってしあわせだなぁっていう一瞬と、
ホントにホントにツライ一瞬と…。
どっちもあって当然で、「生きていくっていうのはそういうことよ」と言われたら、
それはそうだろうなぁと思うし、「どっちもあって、バランスが取れてるじゃない」
と言われたら、それもそうだなぁと思うけれども。
…でも、情熱とか、テンションとか… パッション…
そういったものをこれからも大事にしていたいよね。 できる限り、さ。
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